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師走の旅立ち

先日、父が天国に旅立っていった。
その知らせを受けた時、私とちい旅は馬関係のイベントに参加するため
馬事公苑にいたのだけれど、急きょ帰宅して慌ただしく荷造りに追われ…。
翌日帰省して通夜、昨日葬儀を終えて、今日の夕方戻ってきたところ。
正直まだ現実を実感できないでいる。

一昨年夏に病が発覚して、半年~一年という余命宣告を受けていた。
せめてちい旅が七五三を迎えるまでは…と願ったのが天に届いたのか、
幸いその後体調が回復して、国内外に旅ができるほどに。
だけど、発病後丸二年を過ぎた頃から再び体調は悪化し始めて、
先月に入ってからは「いつでも帰宅できるように」…と言われており。

父の生前の希望で、通夜も葬儀もごく限られた身内で簡素に行われて、
ほとんど面識のない親類や知人の存在に戸惑い、気を遣うという事が
なかっただけいくらか楽だったのだけれど。(祖母の時がそうだたt)
遠方から駆けつけて、身内を見送るというのは自分が考えている以上に
心身ともに負担が大きいものだなと。

一番気がかりだったのは、父の病を最後まで隠し通していたちい旅の事。
父にとっては初孫、またちい旅にとっては唯一の祖父だった父。
帰省するたび、遊び相手をしたり写真や動画を撮影していた父に、ちい旅も
会うのを楽しみにしていた。
最後に会った二か月前も、また次に会える事を疑いもしなかったと思う。

イベント参加直前で馬事公苑から帰る事になった時も、帰宅後祖父の事を
告げ、その後慌ただしく支度に追われてもわがままひとつ言わなかったちい旅。
物心ついてから初めての一連の儀式にも、ほとんど黙って耐えていた。
さすがに最後の別れの際は、黙ってぽろぽろと涙をこぼして泣いていて、
その姿を見ると、病を隠していた事が後ろめたく胸の痛む思いだった。

一人(正確には+一匹)となった母の今後を案じて始めてはいるけれども、
とりあえずは、ここ最近いつ呼び出しの電話やメールがくるかと一か月以上も
ビクビクしながら暮らしていた日々が終わったことにほっともしている。
これから徐々に、父がいなくなった実感に寂しさを募らせるかもしれないけど、
当分は喪中の知らせを送る等でそれどころではないかもしれない。

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